オクラ・ししとう

夜中に考えるああでもないこうでもないを貴方に❤️

最後の悪あがき

もうこんな時期だけど、最後まであがいて、就活を続けてみようと思う。

今日、面接に行ってきた。
というのも、いろいろあってここ最近になってようやく鬱が軽くなり、エネルギーの底が上がってきた背景がある。

留年、就活、挫折、いろいろな状況を鑑みて、俺はどうも今、優秀な人間ではない(=顕在的無能)ようだ。
優秀でないならないなりに、泥臭い悪あがきを続ける姿勢をとることが、何か(=?)に対する道義のような気がして、とにかく動きだした次第だ。

面接の結果は、、、おそらくだめだったと思う。
数カ月前までの面接ラッシュで慣れていただろうという慢心、先延ばし癖が災いして、またも直前でドタバタして、準備不足の感は否めない。

面接担当の方の親切で丁寧な質問にもパニクってしどろもどろになってしまった。
前に進んでるのか、学んでいるのかわからない自分に嫌になりそうながら、ビルを出た。

いろいろあって金もない。帰りの電車賃がないので、江東区某所から10キロ離れた自宅まで歩いて向かっていく。

隅田川によく似た別の川の沿いで一休みした。

ちょうど日が沈みはじめるころだった。
夕焼け前の黄金色の空と、まだ夏な感じの厚い雲がその川にぼやけて映っている。そよ風が無数の小さな波を水面にたてて、そこを観光船が通ってゆく。

綺麗だ、と思った。
綺麗だと、思ったということは、俺はまだ大丈夫だ。

俺が持たないものなど無数にある。
しかし、持つものを数えてみれば、そのすべてにも俺自身が把握していないことに気がつく。

愚痴をこぼせば、またいつでも聞くと言ってくれ、銭湯に飲み屋に付き合ってくれる友人。
とにかく構ってはくれる家族。
綺麗な空をみることができる目。綺麗な景色の中を歩ける足。
羨ましがられないが、親は喜ばないが、とにかくある次の働き口。

俺は大丈夫だ、まだ終わってない。

死にたいと叫べば、心の友は寄ってくる。
もうだめだと叫べば、就活エージェントや同期が群がってくる。その言葉は玉石混交だが、俺にはそれを判断する頭くらいはまずある。
街で倒れれば、通行人は水を差し出し、救急車くらいは呼んでくれる。

なんといっても、これから買うかもしれない宝くじが当たりかねない。