最近の汚れた徒然草
・大手に内定をもらってる(同じく留年した)同期が、キャンパスのベンチで昼寝してる俺を起こしてきた。
「就活もうやめちまえば?」それをお前に言われたくねえんだよ。家に帰ってインスタを開いたら、勝手に寝てる俺をストーリーにアップしていた。
・「結局就活はどうすんの?」「公務員は受けるの?」「留年したのに?」うるせえ。今就活のことを考えるだけでゲロが出そうだ。胸の糸のもつれが酷くて、就活のことを考えたらぐちゃぐちゃになる。お前らにそのもつれのことまで丁寧に説明すればいいのか?
・留年し、就活も意のままにならなかった。確かに俺は失敗した。だから土下座もした。お前が土下座を命令して、実際に土下座をしたその人間を、お前はさらに罵倒した。しかし、一生懸命就活してないにせよ、一生懸命「生きた」結果ではある。それに対して、土下座を命じて、その下げた頭を侮辱したな。
・このままでは人生終われない。学生生活も終われない。終わりたくないけど、どうすればいいのか。とりあえず金もないから日雇いに出ている。早く振り込んでくれ。
・「派遣さん!」などと呼ばれている。安くないモラトリアムの時間の時間を結局1時間1000円ちょっとで売り飛ばしている。
・貧困妄想がひどい時がある。無感情に単位を取るために学校へ行き、人間関係も定着しない派遣で生活費を得ようとしている。とにかく虚しくて寂しい。
・今日も一人でバイトに出掛けた。終わってからタバコを吸った。街には人がいた。みんな楽しそうに連れ立って歩いているけど、彼らもつまらないのだろうか。
・いっぺん女性に、ちゃんと愛されてみたい。今日派遣先にいた綺麗な女性スタッフみたいな人に、俺が愛される可能性はあるのだろうか。
・深夜、ふとそばで寝ている妻と子供を見て、「これって幸せなことだな」などと思ったりするような幸福感は、俺にも来るだろうか。
・何か楽しいことでも作った方がいいのか。「エデンの東」を見た。
・とてつもなく寂しい。おいていかれたくない。結局は人は孤独なのかもしれない。でも、暖かく迎えてくれる繋がりがなくなってしまうかもと考えると、寂しくてたまらない。
・俺は何において優れているのか、目覚ましい能力を発揮するのか。それとも、何もないのか。
・夕方は哀しい。壁にもたれかかっていると、胸が冷たくなってくる。
・どうするのか、このまま訳がわからないままなのか。