「民族舞踊 性欲」→検索結果なし
ふと思いたって。「民族舞踊 性欲」→検索結果なし。
この間、ひと足先に就職して地方へ転勤した元同級生が、有給で東京へ帰ってきた。会って何をするでもなく、一人地方に放り込まれていた彼が言うには「とにかく東京を感じたい」とのこと。それ即ち江戸を感じることだろうと、文京区〜中央区の界隈を練り歩いた。
浅草近辺、商店街の店のどれかから、濁音のラジオで民謡がきこえてきた。その音楽と川沿いの屋形船のムードに浸った俺の妄想の順序は、いまとなっては一つ一つここで思い出せない。
ともかく俺は妄想の末、その高校生なみの着想を彼に話した。
「俺、民族舞踊みると性欲湧くんだよ」
これだけ脈絡がなくても、会話が成立するほどには長い付き合いである。
「わかる、民族舞踊は性欲わく」
え!?やっぱお前も????
梅雨期の厚い雲間から、にわかに日射しが覗き、爽やかな風が俺たちをとりまいた。。。
少なすぎるサンプルではあるが、その時俺は、民族舞踊を鑑賞するとムラムラする現象について、単に俺の性的趣向にのみよるものではないと確信した。
この現象が市民権をもった概念かどうか確かめるため、さっき、「民族舞踊 性欲」と検索した。ちなみにいま俺は就活中の大学5年生である。
関連する検索結果は、ゼロ。そんなことはないと思うのだが、、^^;
日本舞踊に限っていってるわけじゃない。ロシアのフットワーク鮮やかなダンスとか、アフリカ大陸の民族ダンスについても同様、なんかこみ上げてくるもの、ないですか?
今でこそLGBTだとか、男女格差撤廃云々の世の中で、ファッション動向もきっと関係あり「男と女」を感じにくい。そんな中で、民族舞踊はどの国のどの地域のものにしても、「男と女」という1対のモチーフの表現がかなり巧みである。男はそれぞれの文化観に沿ってカッコつけ、女も同様に着飾りしなやかな線を意識させる。
だいたい民族舞踊って、男女互いに異性を惹きつけるための人類の知恵じゃなかったのか?使われるシーンだってそうでしょ。
共感してくれる人がいると信じ、またテーマの馬鹿馬鹿しさに虚しさを感じつつ、我この記事を今以て終える。